劇場版 名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌 ★★☆☆☆

(C)青山剛昌/小学館読売テレビ・TMS1996



肝心な奴ら・・・黒の組織や新一の両親まで出てこなくちゃオールスターとは言えません。
服部&和葉や怪盗キッドはそれなりに見せ場があって良かったものの、コナン映画ではお決まりとなっていた新一と蘭の
恋愛劇に関する描写が少なかったのも残念な所で、今回の蘭姉ちゃんは子供達のお守りだけしてた印象しか無いです。
それに一番の問題はなんといってもこれ。
萌えゲスト出てこねーっ!!
結局そこかい!!とかつっこまないでください。
このアニメにおいて萌えゲストは重要なファクター・・・前々回の映画では酒井なつき@氷上恭子、前回は辻本夏帆西村ちなみ
盛り上げてくれたのに、今回は古谷徹だったり、ベルモットもどきだったり、ゲストにしても犯人にしてもかなりショボくて萎えます。



そんな中で今回良かったなと思うのは、私と馴染み深い馬車道周辺が舞台になっていたという事とミラクルランドにおける
コナン女性陣VSひったくり犯の激しいバトル。蘭も和葉も父親の影響で日頃から鍛えているだけあって、襲いかかってきた
ひったくり犯を逆に返り討ちにする様は見ていて爽快でかっこよかったです。同時にあの2人は敵に回したくないなとも思ったりw
追い詰められた犯人の心理からいって自分より弱い立場の人間(女性や小さい子)を狙うのは分からなくはないけど、それでも
片っ端から女の子狙ったひったくり犯は最低。・・・というか俺の歩美ちゃんをお持ち帰りするなよ!!していいのは覚悟のある俺だけだ!!



光彦くんが声代わりしてるんだけど・・・そういやこの頃って大谷育江さんが体調を崩して休んでいたんだっけ。代役の折笠愛さんが
よくないとは言いませんが、やはり馴染んでいた声が変わるとかなりの違和感が。光彦だったからまだ軽症で済んだものの、
コナン、小五郎、蘭、歩美ちゃん辺りの声が変わったらもうコナンのアニメ自体見ないかもしれません。それだけ声の影響も大きいです。


ラクルランドで歩美ちゃん達の面倒を見る蘭姉ちゃんはミラクルランドクイズという中身はダジャレのクイズを始めたり、
今回かなりノリノリ。新一やコナンが居ないのによくこんなはしゃいでられるなぁと不思議に思ったくらいで。
違和感と言えば依頼主=犯人の監視の目がどこまで行き届いていたのかという点。目が不自由でコナンに対する認識すら曖昧なのに
(恐らく部下に頼んだんでしょう)馬車道にセットした監視カメラから目暮警部ら警察を認識したり、なんか都合良すぎる気がします。
矛盾だらけやん。小五郎が目暮警部に渡したメッセージにしたって、あの状況でどうやって書いたのよ。
灰原が蘭姉ちゃんを呼んだのは良いとして、和葉も一緒に呼ぶのは無理ありすぎ!!そもそもどうやって一緒に居るのを知ったのか。
そういう単純な部分をつっこまず、変なところで敏感になるコナンの人達って何かおかしいです(^^;)



確かに推理はそれなりに白熱したけどさ・・・
アクションシーンがショボすぎだって!!
はっきり言って殺し屋達の追跡から逃げるシーンだけだったんだよな。今回の命懸けアクション。
いつものコナン挿入歌が流れたり、ターボエンジン付きスケボーで走り回るシーンは良いんだけど・・・
それにしたって今までのスケールからしてみればショボさは否めない。だって前々回はコナンが飛行機を操縦したくらいだしね。
怪盗キッドにしても自分の命を狙う連中を罠に嵌めるなんて造作も無い事だし・・・見せ場はあったけど彼の魅力は
この程度では無いはず。白馬の変装も分かりやすかったしな。白馬があんなに冴えてたらキッドは余裕ぶっこいていられないわけでw
余談ですが、白馬に変装したキッドや服部など東西南北の高校生探偵が一同に集結する「探偵甲子園」のエピソード。
原作で読んだ時かなり面白かったのでアニメでも見たいです。・・・まだアニメでやってないよね?もしやってたら何話か教えてください。


コナン:「なんだろうな。なんかスッキリしねーんだよ。このまま進んじまうと取り返しがつかなくなるような、そんな感じが。」
前回のコナン台詞が今回も当てはまるね!!このまま古谷徹が犯人で事件が解決したらつまらないと思っていただけに、もう1人犯人が
居るという二重に張り巡らされた展開は趣向があって良い。とはいえ、ベルモットもどきじゃなぁ。麗子さんもう少し頑張ってくれなきゃ。
古谷徹な人は自分を過信しすぎ。大した実力も無いくせに黒幕を気取ってさ・・・それに大好きな人がパスワードだって?
自分の名前をパスワードにするな!!
そんなんだから女に逃げられるんだよ!!
少しは電人HALを見習えと(ry コナン映画はまだ続くらしいけどだんだん下降線をたどっているのでここらで盛り返してほしいものです。