今週のバジリスク 〜甲賀忍法帖〜 ★★★★★




弦之介やるじゃん!かっこいいよ!!
一方的にやられてると思いきや、瀕死の状態から起死回生の一撃で天膳の首を切り落として勝利。
父親の無念、仲間の無念、これでようやく甲賀の無念を晴らしたという感じでしょうか?
でもまだ朧が残っているので全てが終わったわけではありません。
弦之介と朧・・・生き残った2人がどういう答えを出すのか最終話の焦点となります。
天膳の最期はほぼ予想通り。(前回の感想を参照。)
首を切られただけでは完全に死ななかったので話が違うじゃんとつっこみたいところです。
侍:「天膳殿が・・・また死んでおるぞ!!」
死んでもギャグになってしまうのが笑えます(^^;)


朧の万華鏡写輪眼(破幻の瞳)つええええええっ!!
朧が戦闘能力ゼロなんてとんでもない。
身も心も堕ちた陽炎の毒牙から弦之介を救い、弦之介に首を切られてもなお蘇ろうとする天膳を完全抹殺。
攻撃力こそ無いものの、相手の能力を完全に無効化してしまう絶対防御の力「破幻の瞳」はまさに最強です。
いやほんと今回は朧を見直したというか、お幻がなぜ朧を伊賀の頭領に選んだのかやっと分かった気がします。



天膳の設定変更・・・アニメスタッフは凄い!!
天正伊賀の乱の裏設定(天膳が左衛門と同じ能力を持つ伊賀者を使って甲賀弾正に化けさせ、甲賀と伊賀の仲を引き裂いた事件)や
天膳の出生エピソード(天膳を身ごもっていた伊賀者の母親は甲賀者の夫の裏切り行為で死亡。その時に生れ落ちたのが天膳)など
原作に無い話を付け加える事で黒幕たる天膳の人間性や心情がよく表現されていたのは良かったところです。
天膳が自分の運命を呪っていたのも、不幸な過去を背負ってきた事を考えれば当然。
出生エピソードを知った今では友好関係を築こうとしていた甲賀と伊賀が許せず、両者を策に嵌めてお互いが憎しみあうようにし、
自らが伊賀忍者になる事で母親を裏切って殺した甲賀の一族をぶっ潰そうとした天膳の悲しいまでの気持ちが痛いほどよく分かります。
ちなみに天膳の肉体に巣食う人面疽の正体は恐らく惨殺された母親。天膳を生かし続けた執念は凄まじいです。


甲賀と伊賀の最後の戦い・・・弦之介と朧の結末はどうなるのでしょうか?
2人はやはり戦わねばならない宿命なのでしょうか?
いくら万華鏡写輪眼級の超パワーを秘めた破幻の瞳で弦之介の瞳術を破ったとしても、
忍術抜きの勝負になったら朧は圧倒的に不利で殆ど勝ち目はありません。
でも今の弦之介は天膳に刺された傷と陽炎にあてられた毒の影響で瀕死状態。朧にも勝機は十分あります。
原作と同じラストシーンになるという話も聞きますが、生き残った2人が最後どうなるのか
気になってしょうがないです。アニメスタッフがどれだけ魅せてくれるのか期待してます。