先週のバジリスク 〜甲賀忍法帖〜(最終話) ★★☆☆☆




2人とも自害するなんてバッドエンドじゃないかっ!!
原作の話は友人から聞いていたのでどんな内容なのか薄々知ってましたが、
まさか本当に救いの無い結末になるとは思ってもみなかったです。
例えるとすれば「幻想水滸伝Ⅱ」のバッドエンド。
弦之助と朧の自害EDは幻想水滸伝Ⅱで主人公が親友のジョウイを死なせてしまうシーンと被るものがあります。
いやどっちかというと目を合わさず、言葉も交わさなかった弦之助と朧の方が幻想水滸伝Ⅱのそれより悲惨かもしれません。


今回気になったのは第24話のタイトルが「来世邂逅」になっているにも関わらず転生ネタで締めなかったこと。
来世邂逅と題しているので弦之助と朧が生まれ変わって幸せになるという後日談を
期待していたんですが、実際そう甘くは無かったみたいです。
朧が自害し、弦之助も後を追うように自害して終わりを迎えた甲賀と伊賀の宿怨・・・
きっと「来世邂逅」という言葉には死んでいった者達の願いが込められているんだと思います。



これで良かったのか朧!!
これで良かったのか弦之助!!
天膳や陽炎にやられた影響で死にそうな弦之助と破幻の瞳を開いた状態の無傷な朧。
まともに戦っていれば服部響八郎が言っていたように朧が勝っていたはずです。
それなのになぜ自害を・・・
結局最後は朧も弦之助も仲間の想いより、自分の想い(恋愛)を優先したという感じでしょうか。
自分の想いを優先させた気持ちは分からなくもありません。
ただ今ここで死んだら両者は何の為に駿府を目指してきたのか、
それまでの道のりで仲間が何人犠牲となって死んだか分からなくなります。
家康に抗議するんじゃなかったのかよ!!ヽ(`Д´)ノ
甲賀と伊賀の忍法殺戮合戦は徳川家の世継ぎを決めるために仕組まれたもの。
それを本人(家康)に直接問い詰めるのでは無かったのでしょうか?
徳川家の世継ぎ問題なんかの為に自分達はどれだけ悲劇を味わったか、思い知らせてやるのでは無かったのでしょうか?
これでは死んでいった者達が救われないです。


そんなこんなで物語は終了。
弦之助が朧に勝ちを譲ったのは良かったと思います。
(あの状況で弦之助が朧に勝つ見込みは万に一つも無かったので。)
最終話の内容は不満。前回までの天膳との戦いが全てだったような気がしてなりません。
ちなみに最後のシーンで半蔵が人別帖を隠していたのはなぜでしょうか?
響八郎の心情は何となく分かったものの、半蔵の方は何を考えているのかよく分からなかったです。